FXトレードをする際に欠かせないのが「ローソク足」というチャートです。
初めてFXに触れる人にとっては、様々な色と形をしたローソク足チャートは難しく感じることもあるでしょう。
しかし、ローソク足チャートを理解することで、より的確なトレードをすることができます。
今回はFX初心者の方向けにローソク足について解説していきます。
ローソク足とは何か?
ローソク足は、FXチャートにおいて価格の変動を視覚的に表現する方法の1つです。
一般的には、相場の始値・終値・最高値・最安値を1つの線で表現しますが、これに加えて始値と終値を結ぶ短い線(陽線)または長い線(陰線)を表す部分もあります。
このように、ローソク足は一定時間の間に発生した価格の変動を陽線と陰線で表現し、視覚的に理解しやすくしています。
また、これらは日本で発明された技術で、FXのチャート分析において広く使われています。
ローソク足の構成要素
ローソク足は、以下の3つの要素から構成されます。
- 実体
- 影
- 色
実体
ローソク足において、相場の始値と終値を結んだ線を実体と呼びます。
この実体が長いほど、価格が大きく変動したことを表し、短い場合は価格変動が小さいことを示します。
また、実体の色も重要で、上昇トレンドの場合は線が青く塗りつぶされ、下降トレンドの場合は赤で塗りつぶされます。
このように、ローソク足の実体はトレンドの方向性を示す重要な役割を持っています。
影
ローソク足において、実体の上下に伸びた線を影、もしくはヒゲと呼びます。
この影はその線の最高値と最安値を表しています。
つまり、ローソク足の1本のローソクには、実体と影の2つの要素が含まれています。
影が短い場合は、最高値と最安値の差が小さいことを表し、影が長い場合は、最高値と最安値の差が大きいことを表します。
影の情報を見ることで、相場がどのような値動きをしたかを把握することができます。
色
FXにおいて、ローソク足の色はその値動きを示します。
始値が終値より高くなった場合には青色、反対に終値が始値より低くなった場合には赤色になります。
これは、緑色が価格が上昇したことを表し、赤色が価格が下落したことを表すためです。
ローソク足の色だけでなく、ローソク足の長さや影も含めて、チャート全体を見ることで、トレンドの転換点やレジスタンス・サポートラインの確認ができます。
しかし、ローソク足の情報を正しく読み解くためには、基本的な価格の動きやテクニカル分析の知識が必要です。
ローソク足の連鎖
ローソク足は時間の経過に伴い1つ1つがつながっていくため、直近のローソク足の形状はそれ以前のローソク足に影響を受けることがあります。
そのため、ローソク足の色には意味があります。
ローソク足が青色であれば始値よりも終値が上昇したことを意味します。
一方、ローソク足が赤色であれば始値よりも終値が下落したことを表します。
つまり、ローソク足の色を見ることで相場のトレンドを推測することができます。
しかしローソク足の色だけでなく、形状や位置関係なども重要な要素となります。
相場の動きを正確に予想するためには、ローソク足の色だけでなく他の要素とも照らし合わせて判断する必要があります。
エンゲルスの法則について
ローソク足には、エンゲルスの法則という相場のトレンドを予測する法則があります。
上昇トレンドが続いている場合はローソク足の色が青色になり、下落トレンドが続いている場合は赤色になります。
つまり、直近のローソク足の形状がどう変化したかによって次のローソク足の色が決まります。
例えば、直近のローソク足が大きく上昇した場合次のローソク足も上昇傾向が高いと予想することができます。
ローソク足の色を確認することで、相場のトレンドを簡単に把握することができます。
ただしエンゲルスの法則に完全に従うことはないため、ローソク足の色だけでなく他の指標とも照らし合わせて分析することが重要です。
以下に、エンゲルスの法則を応用したローソク足の解説をします。
上昇相場におけるエンゲルスの法則
上昇相場の場合、実体が大きく影が短い青色のローソク足が続くことが多いです。
これは買い注文が増えている兆候であり、上昇トレンドが続く可能性が高いとされています。
逆に、直近のローソク足よりも実体が小さく影が長い赤色のローソク足が続く場合は、上昇トレンドが終了する可能性が高いとされています。
つまり、売り注文が増えているため、下落トレンドに転じる可能性が高いということです。
下落相場におけるエンゲルスの法則
下落相場の場合、実体が小さく影が長い赤色のローソク足が続くことが多いです。
これは売り注文が増えている兆候であり、下落トレンドが続く可能性が高いとされています。
逆に、直近のローソク足よりも実体が大きく影が短い青色のローソク足が続く場合は、下落トレンドが終了する可能性が高いとされています。
つまり、買い注文が増えているために上昇トレンドに転じる可能性が高いということです。
まとめ
FXにおいてローソク足は相場のトレンドを把握するために必要な情報です。
ローソク足の色には青と赤があり、青は価格が上昇している時に表示され、赤は価格が下落している時に表示されます。
ローソク足の構成要素や連鎖、エンゲルスの法則を理解することで、より正確な相場分析が可能になります。
FX初心者の方は、まずローソク足の基礎を学ぶことから始めることをおすすめします。
相場のトレンドが分かることで、トレードのタイミングやエントリーポイントを見つけることができます。
そしてトレンドが終わりそうなサインも見つけることもできます。
ローソク足の色や形を見て、相場のトレンドを予測することができますので、積極的にトレードに活用していきましょう。